【理念経営2.0:長寿企業から学ぶ(その4):「唯一無二」型戦略】

「長寿企業」から、「つぶれない経営の要件」を学びました。(8月17日公開ブログ)
 これらの「要件」を満足する「理念経営の戦略」の1つとして、「唯一無二」型戦略があります。自社以外どこもやっていない「唯一無二」の戦略、といった意味です。私独自の呼び方ですが、一般に言う「オンリーワン」戦略のことです。(『オンリーワン差別化戦略』ウイリアム・C・テイラー(ダイヤモンド社)で取り上げられています。)
 同著では、「オンリーワン戦略」のことを以下のように定義しています。

「当たり前のことを、当たり前でないやり方で、価値あることを成し遂げること」

 以下、私なりの解釈です。
「当たり前のこと」とは、世の中に「当たり前のこととして、広く知られていること(事業)」といった意味です。つまり、取り組む仕事そのものは平凡である、と言うことです。ただ、その「やり方」において「顧客の幸福を真に願い、独創的なアイデアを出し、他の企業ができないこと、やろうともしないことをする」。そのためには、「トップの情熱・使命感・ひたむきな努力が必須である」というものです。これが実行できている企業が、結果的に他社の追随を許さない、圧倒的な差別化を生み、オンリーワンとして成功することができる、と言うことです。
 
 この戦略は地味ではありますが、まさに「正論」であり「王道」であり、「凄み」があります。「理念経営を徹する」ことでいつかは必ず花開き、成功できる戦略であると私は確信しています。

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