【理念経営2.0:ビジネスモデルの3つの「基本パターン」(その1)】

「ビジネスモデル」とは、「顧客ニーズ(潜在ニーズも含む)に基づく価値を提供し、その対価として利益を得るための根本的な仕組み」のことです。「ビジネスモデル」は他社との差別化の武器になる重要なものです。したがって、自社としても独自性のある「ビジネスモデル」を構築することは必須の課題となります。

 しかし世の中には溢れるばかりの「ビジネスモデル」があります。「自社組織にあったビジネスモデルをそこから選ぶ」のはいかにも生産的ではありません。それでは独自性もあまり発揮できないでしょう。

 そこで、モデルの構成要素である「協力先」「組織(自社)」「顧客」の関係性に着目することで、3つの「基本パターン」に分類することができます。 以下の3つがあります。       

ものづくり型:協力先から部材を仕入れ、組織で加工し、顧客に「商品・サービス」を提供する。商品やサービスが魅力的で優位性があることが必要。

❷小売り型:商品をつくらず、仕入れて売るだけ。顧客とつながりを持つことが必要。

❸マッチング型: 不動産業、人材派遣業といった「仲介業」。「情報提供者」(協力先)または顧客の少なくとも一方を抑えられることが必要。              

最初のステップとしては、この3つのパターンのどれかを1つ選択しなければなりません。 そして次のステップとして、「パターン要素」とその「バリエーション」の「組み合わせ」を探究することで、「唯一無二のビジネスモデル」を構築することができます。          (その2)に続きます。

 以上、詳しくは拙著『理念経営入門・第2巻』第3章をご参照ください。また、「ビジネスモデル」の入門書としては『ビジネスモデルの教科書』今枝昌宏(東洋経済新報社)をお勧めします。


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