【理念経営2.0:つぶれない「経営の土台づくり」と「利益確保」(その4);経営目標の設定】

 経営改善計画(収支計画=損益計算書)において、「売上げ」を何パーセント増やすか、「原価(コスト)」を何パーセント下げるかを決めることは大変重要なことです。経営トップとしては「少しでも早く多くの利益を出し、経営を安定化させたい」、と考えるのが一般的でしょう。

 例えば、売上げを「5%」増、原価を「10%」削減する、といった目標を設定したくなります。しかし低成長下の現在、そういったレベルの目標を達成するのは容易なことではありません。しかも V字回復は全員一丸経営が大前提であり、経営トップだけではできません。(7月20日公開ブログ) 社員と目標を共有化できなければなりません。かえって社員はやる気を無くすだけでしょう。

 ここでの最重要ポイントは、とにかく「利益(=経常利益)」を出して、少しでも早く経営を安定化させることです。普通の会社になることです。日本の企業の利益率(経常利益率)は、3~5%と言われています。10%になれば優良企業となります。

 まずは3%程度の利益目標で十分でしょう。そのためには「売上げ」を経営改善前の1~2%程度アップし、原価(コスト)を2~3%低減すればよいでしょう。このレベルの目標ですと、社員を説得し易くなります。全員で共有して目標を達成することがより確実になるのです。


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