【理念経営2.0:つぶれない「経営の土台づくり」と「利益確保」(その2);組織固め】

 「土台づくり」の最初のステップは「組織固め」です。組織規模としては「中小企業」、どちらかと言えば「小規模企業」(メーカーで20人以下)をイメージしています。

 V字回復の最初から前半あたりの組織としての「基本戦略」は、まず「キャッシュフロー(現金)のプラス化」です。経営トップの強力なリーダーシップのもと、臨機応変に「衰退要因」を1つづつ解決していかなければなりません。(7月17日公開ブログ) なので、組織形態は二の次であり、適切な社員に直接「指示・命令」する、「トップダウン型のマネジメント」にならざるを得ないでしょう。もちろん「全員一丸経営」が大前提であることは言うまでもありません。(7月20日公開ブログ)

 やがてV字回復もある程度の見通しが得られる後半あたりからは、つぶれない経営を前提としつつ、経常利益の黒字化・経営健全化が「基本戦略」となります。そんな状況下での「土台づくり」なので、まずは「組織固め」(組織体制の見直し)が必要です。以下「組織固め」の基本的な要領を述べます。

業務内容の実態を把握・整理し、それらを大まかに分類(グルーピング)します。たとえば「営業」「製造」「管理」といった具合です。

②上述の各部門の「責任者と役割」を決めます。このとき、経営トップはできるだけ部門長との兼任は避けるべきでしょう。経営トップの負担を少しでも軽減するためです。

各部門のメンバーを決め、チームを編成します。チームの形態としてはスポーツでいうと、ポジションが固定されコーチの指示通り動く「野球」型ではなく、ポジションがゆるやかに決まってはいるが、自発的な連携プレーが重視される「サッカー」型が望ましいと思います。


なお、組織に関する詳細については、拙著『理念経営入門・第7巻』第1章をご参照ください。


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