【理念経営2.0:「統制」から「自走」する組織へ(その6):「自走する組織」の構築】

  3つ目の組織として「自走する組織」があります。「自走する組織」とは、「社員の幸福を願い、自発的に動き、助け合うことのできる組織」のことです。「心理的安全性」と「自己統治型」カルチャーが「学習する組織」の土台であったように、「自走する組織」においても必須の前提となります。ここでは、違いに着目し主なポイントのみを述べます。3点あります。

①トップやリーダーに集中している「権限」を、社員の能力に応じて「委譲」します。

②仕事に対する「やる気」が心の奥底から湧き上がってくる(内発的)ことが重要です。そのためには、「3つの心理的欲求」が満たされることが条件となります。        ❶自律性:自分自身の行動は自分で選択したい。(特に重要)                     ❷関係性:周囲の人と助け合いたい。                          ❸有能感:適切な課題に挑戦し、達成感を味わいたい。

③「エンゲージメント」の増強が必要です。「エンゲージメント」とは「組織への貢献意欲」のことです。日本企業の社員のエンゲージメントは、先進国中最下位であり、世界平均を下回ると言われています。「リモートワーク」が増加している中、今後特に重要です。

 必要とされるリーダーは、支援型(サーバント型)、分担型(シェアド型)のリーダーです。


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