【理念経営2.0:「統制」から「自走」する組織へ(その1):「統制型マネジメント」からの脱却】
Ⅴ字回復の段階を経て経常利益が黒字化し、経営が健全化します。そして「成長戦略」の段階に入ります。しかしここで、重要なポイントがあります。「Ⅴ字回復」の段階では、倒産のリスクを回避するため、少しでも早期に利益を出し、経営を健全化することが最重要課題となります。組織として早急かつ効果的に成果を出さなければなりません。経営トップの強いリーダーシップのもと、「全社一丸」となることが必須です。(「全員一丸」とは異なります) なので、V字回復し経営健全化を成就するまでは、どうしても命令・指示が主体の「統制型マネジメント」が基本となるでしょう。
「統制する組織」では、①全社一丸(命令/指示)、②成果主義、③効率重視、が基本となります。「リーダーシップの型」としては、「取引型(アメとムチ)」や「先導型/牽引型)」のリーダーシップとなります。そういった組織では、黙って従う「黙従型カルチャー」が形成されるでしょう。中には「やらされ感」を持つ人もいるかも知れません。当然ながら「心理的安全性」(周りに気遣いなく意見が言える)や「信頼関係」「自発性」などは不十分な状態にあると思います。
したがって、「成長戦略」の段階に入るには、まずは「統制型マネジメント体制」や「黙従型カルチャー」からの脱却が大前提となります。
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