【理念経営2.0:リスクマネジメントによる経営(その2):リスクの「大きさの測定」】
リスクの大きさがどのくらいのレベルになりそうかを計測するための基本的な方法があります。
リスクの「発生確率」とリスクがもたらす「影響の大きさ」(「強度」といいます)を把握し、この2つの要素を掛け合わせることにより、「リスクの大きさ」を求めることができます。
「リスクの大きさ」=「発生確率」×「影響の大きさ」
ここでのポイントは、「リスクの大きさ」が同じでも、リスクとしては様々なケースがあるということです。例えば、発生確率が低くても、一旦、リスクが発生すると影響(強度)が強く表れるれるリスク(地震や津波、火災など、被る損害額が大きい)があります。その逆もあります。
この考え方は、災害のみならず、経営におけるリスクを検討する場合にも適用できます。リスクによる損失の程度に応じて、優先順位を決め確実に対策しなければなりません。対策とは、具体的には、知恵を出し「発生確率」を下げたり、「影響の大きさ」を小さくすることにより、「リスクの大きさ」を小さくし、少しでも損失を小さくすることです。
さらに詳しくは、『ビジネスレジリエンス思考法』上田和勇(同文館出版)第1章をご参照ください。
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