【理念経営2.0:;着実に利益を出すための活動(その1):5S改善活動】

  「5S改善活動」とは私の「造語」であり、「5S」(環境整備)と「改善活動」から成ります。詳細については、拙著『理念経営入門・第4巻』第3章をご参照ください。

 以下の3つのステップがあります。

①スッキリした職場:5Sにより、職場の状態(モノ・設備・仕事など)を整え、スッキリした職場にします。いわゆる「5S」です。(3S、2Sという場合もあります) 

 このレベルで良しとしている会社も多いことと思います。職場がきれいになりスッキリしますので、顧客が事務所や工場に見学に来る際には、ショーウインドウ化し、営業効果を発揮するなどの効果があるからです。ただ、「5S改善活動」の主たる目的は「改善」にあります。そこで次のステップ②③があります。

②問題点の見える化職場の状態が、「正常」か「異常」かが、誰でもすぐに分かるようにすることです。たとえば、事務所のゴミ箱の位置を、テープで印を付けることで固定(正常の位置)します。誰かが移動して放置しておけば、他の人がそのこと、つまり「ゴミ箱の位置が異常」であることに気づきます。

③改善する:上述②の例では、誰かがゴミ箱を本来の位置にもどさず放置していた原因は、「位置が指定されていることに気づかなかった」だけかも知れません。その場合の改善策としては、もう少し目立つようにテープの色を変える、あるいは、ルールとして周知徹底するなどが考えられます。要は、「見える化」により気づいた「問題点」とその「原因」(真の原因や本質)を把握して、処置・対策することが「改善」です。

 とくに生産現場では、多くのムダ(付加価値を生まないモノや作業など)があります。「7つのムダ」とも言われています。(ここでの説明は割愛します) 現場は宝の山です。この「5S改善活動」により、多くのムダを削減することで原価を低減し、利益を出すことが可能となるのです。


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