【理念経営2.0:リスクマネジメントによる経営(その5):レジリエンス力向上のマネジメント・プロセス】

 経営者や社員のレジリエンス力を起点として、企業組織としてのレジリエンス力を向上させるための要点を、マネジメントプロセスに沿って整理したものが「ビジネス・レジリエンス・マネジメント・プロセス」です。以下「BRMP」と呼びます。

 以下の「4つのプロセス」に沿って重要ポイントを整理しています。(詳しくは、『ビジネスレジリエンス思考法』上田和勇(同文館出版)をご参照ください)

Step1 レジリエンス土壌の分析:                                         経営者の復元にかける気概・熱い思い、経営者の現実的な楽観性、経営者の社員への気遣い、経営者の精神性・倫理観、自利よりも利他、経営理念の再確認など。

Step2 レジリエンス力の評価:                                        社会に役立つ商品、企業ビジョンと商品の連動、経営理念に合う人材、会社の強みの共有、リスクを想定したリソースと有効性など。

Step3 レジリエンス手段の実行:                                       経営者の率先垂範・新たな視点で新たな気づき、利害関係者とのつながり、社員への権限委譲、代替的なチャンネル(サプライチェーン)の構築、リスクマネジメント手段の効果的組合わせなど。

Step4 レジリエンス情報の共有:企業ビジョン・強みの情報共有、社員の成長のための研修・情報共有、地域の人との情報共有、地域の社会的リスクの情報共有、同業他社との情報共有など。

BRMPの要点が、自社組織として備わっているのか、備わっていない場合はどう改善すればよいのかを知るための強力なツールとして活用することをお勧めしたいと思います。


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