31)経営理念の浸透が難しいわけ(その3:実践している社員を評価しない)
みなさん、こんにちは? 今日は、結構肌寒い天気ですね。お互いに風邪をひかないよう注意しましょう!
経営理念の浸透が難しい、3つ目の理由です。たとえば、「お客様や仲間に喜んでいただく」という価値観にもとづき、自発的に仕事で創意工夫している社員がいたとします。しかし、そういった場合、仲間や上司など、あまりいちいち関心もなければ、評価しないのが、昨今では一般的ではないでしょうか。
私としては、さびしい限りですが。日々忙しいと、どうしても、いかに効率的に目の前の仕事をこなすか、結果を上司にいかに報告するかなど、頭の中は一杯になってしまうものです。そういった状況の中では、とくに、マインドといいますか、目に見えにくい精神的なことについて、お互いのちょっとした配慮や思いやりなどについて、関心はあまり持てず、結果、気づかなくなってしまうのではないでしょうか。
こういった場合について、お互いに認め合い、評価し合うような、コミュニケーションの場、共感できる場がないことが大きな障害になっているのではないか、というのが、私の持論です。
まずは、コミュニケーションができ、お互いのふとした思い(暗黙知)を共感できるような場を身近につくることが大切だと思います。そして、理念を実践した人に対し、皆で評価し合い、褒め合うことが大切であると思います。
ふと思い出したのが、有名なディズニーランドでの話です。お客様がディズニーランドで温かいサービスに触れ感動したりすると、後日、感謝の手紙がきたりします。朝礼などで、リーダーが、仲間の前で、サービスした当人を紹介し、便りを読み上げ、みなで祝福しあうことが日常的に行われている、といったことを記憶しています。
工場や一般の会社でも、仕事に没頭するのもよいですが、そういった場づくりをしていくことも、理念を浸透しカルチャーを形成し、進化させていくうえで、非常に大切なことではないでしょうか。
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