43)あるべき経営者の姿(その4:経営者の反面教師)

 みなさん、こんにちは!
今日は、あるべき経営者の姿、その4です。

反面教師とは、反省の材料となる人や事例を指すようです。
経営者にとって、反面教師として注意すべき5つの事例を、下記します。反省の材料になればと思います。(『よき経営者の姿』(伊丹敬之著)より)

➀私心が強い:「分配者」として、経営の成果の分配で、自分の利害を優先するという意味での私心が強い人は、人がついていかないし、間違った判断もしやすい。

➁人の心の襞(ひだ)がわからない:リーダーは、人々がフォローするからこそリードできる。人々は、みんな心をもっている。その襞を理解できずに無神経なことを連発する経営者には、結局、人はついていかない。

➂情緒的にものを考える:他人の心の襞を理解し、しかし、自分は情緒に流されてものを考えることはしないことが望ましい。「経営者にとって一番必要な条件は、論理的に考える力をもっていることである。なぜなら、経営は論理の積み重ねだから」(小倉昌男)。論理が心理的な迷いの中の判断のよすがになる。

➃責任を回避する:責任をとることが経営者(=代表者)の仕事なのに、回避する性癖のある人がよき経営者であるわけはない。責任を回避するひとは「いい人」であることが多い。自分に対して厳しくないから、人に対しても厳しくないので、ある程度の支持は集まるが、八方美人で、結局何も決めないので、経営者としては危険大。

⑤細かいことにでしゃばる:「経営とは、自分が何かを行うではなく、他人を通して事をなすこと」である。細かいディテールばかり目がいっては、全体感を失うし、総合判断はできず、大群の統率はできない。

以上です。いずれも、「徳ある経営者」を目指すには、避けて通れないものばかりと思います。

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