34)経営理念の浸透が難しいわけ(その5:環境・風土の地ならしができていない)
皆さん、今日は!
題記のシリーズ、最終「その5」です。
「経営理念を組織に浸透させる」ことは、たとえて言えば、畑に種をまくようなものですね。地面がコチコチだったり、石ころばかりでしたら、種をまいても根づくのはたいへんでしょう。
そういった場合どうしたらよいのでしょうか。
わたしは農業は素人ですので、手順など間違っていても多めに見ていただければ有難く思います。
まずは、石ころを除去します。また、コチコチな地面でしたら、鍬をいれ、耕すことが必要でしょう。乾燥している場合は、適度の水も必要でしょう。種をまくために、そういったもろもろの準備が、土地を耕すことであり、ここでいう「地ならし」のことです。
地ならしができていれば、細かなことはさておき、種をまけば、おそらく根づき、芽がでてくると思います。気温や日光などの条件もあるでしょうが、一定の時間がたてば、必ず、根づき、発芽すると思います。
会社組織においても、全く同じことが言えると思います。
新たに起業した場合、採用する人材は、老若男女、最近は外人など多種多様(ダイバーシティ)です。マインドも色々あります。採用の面接にも力をいれなくてはなりません(理念経営に、明らかに親和性のない方はたまにいますので、不採用が無難です。これは私の経験からも言えることです)。また、経営不振で会社の立て直しなどで、経営を任せられた場合なども、やはり、まずは、環境・風土の地ならしが必要になると考えます。
いくら徳のある社長やリーダーであっても、理念経営の柱である、「経営理念の種」をまくため、環境・風土の地ならしをしなければなりません。そして種をまき、あらたなカルチャーを構築していくという、ステップが必要と考えます。
こういった場合には、必ずしも正解があるわけではないと思います。また、一気に浸透させようとしても無理があると思います。やはり、荒れ地に鍬を入れ、地ならしするように、石ころ(種まきの障害となる石ころ、たとえば、やる気がまったくない、といったネガティブなマインド(遺伝子やDNA))等)をこまめにひとつづつ、粘り強く取り除いていくしかないでしょう。
具体的には、問題のあるリーダークラスの人間と、「個人面談」をし、相手により沿うようなスタンスで、しっかり話を聞き、熱く語り、共感・共振・共鳴していく、という地味な作業ではありますが、そういったことが、有力な1つの方法でしょうか。
いずれにしても、こういった風土改革は、理念経営を構築していくうえで、最後まで残る最重要課題の一つと思います。成果を出すことで、焦り、そしてムリをすることは絶対避けなければなりません。「時間がかかる」、という覚悟が必要と思います。
みなさん、頑張りましょうね!
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