【理念経営2.0:「働きがい」について(その8)「目指す成果」のものさしづくり】
「目指す成果」のものさしです。
「成果」としては「顧客や社会への貢献(価値の提供)」がどの程度のレベルかで評価します。レベルは、1から5までの5段階あります。数字が大きくなると、現在取り組んでいる仕事の「職場や会社、社会に対する貢献度」が高くなることを意味します。
レベルを診断する際の考え方は、「すでに実現できている」ということだけでなく、「実現に向けて現在取り組んでいる」「実現しようと志している」ということであれば良しとします。以下、各レベルについて順にポイントのみ説明します。(詳しくは、拙著『理念経営入門・第4巻』第2章をご参照ください。
レベル1:【維持管理】伝票処理やメンテナンスなどのルーティン業務がこのレベルです。誤解されては困りますが、このレベルの仕事が、会社にとって不要とか、貢献していないと言っているのではありません。必要な仕事ですが、段階論で見る限り、第1段階に当たるということです。
レベル2:【改善】ここでいう「改善」は、各「職場」の目標達成に貢献するレベルのものです。「職場」とは、その組織の最小単位の部署のことです。いわゆるムダの除去、品質向上、余分な手間を減らしコストを下げるといった活動です。
レベル3:【大改善】レベル2の「改善」より、大幅に品質やコストを改善し、部門目標に大きく貢献するような場合です。事業部長や部門長が大変喜ぶレベルです。
レベル4:【変革】画期的なアイデアで効果が大きく、会社の利益や将来に大きく貢献するものです。レベル3の【大改善】と本質的に違うのは、従来の延長線上にある改善ではないということです。レベル3では、各部門目標に大きな貢献をするのに対し、レベル4では、部門の壁を乗り越える、全社的な「視座」で観たボトルネックの改善により、会社にも多大な貢献をするような場合です。
レベル5:【大変革】画期的な発明で大きな効果があり、会社内にとどまらず、その分野の業界にまでインパクトを与え、貢献するものです。学会や業界の「賞」を獲得できるレベルのものです。
さあ、あなたはどのレベルに該当しますか?
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