【理念経営2.0:「失われた30年」の本質(その1)『失敗の本質』】
10月8日づけの日経新聞で、私の尊敬する経営学者の一人、野中郁次郎名誉教授(一橋大学)の記事が掲載されていました。「失われた30年」について、大変貴重な見解を述べていますので、本ブログコーナーにて順に取り上げたいと思います。
(その1)は、「失われた30年の本質」です。氏には共著として『失敗の本質』があります。その中で、第2次世界大戦での敗戦(失敗)の真の原因(=本質)として、以下の5点を挙げています。( )は、私なりの補足です。
❶旧日本陸軍の戦略のあいまいさ(リーダーによって、部下への指示・命令が異なる) ❷短期志向 (目先の利益に従う) ❸集団主義(個人主義と対になる概念。個人よりも組織全体の考え方・方針を優先する) ❹縦割り(業務ごとに、縦で分けられている組織形態) ❺異質性の排除(異なる意見を持つ者は、グループから排除される)
氏は、「過去30年の日本も、底流にある問題は当時の日本軍と変わらなかった可能性がある」と述べています。私も全くの同感です。皆さんの会社・組織に当てはめてみると納得がいくのではないでしょうか。
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