【理念経営2.0:「失われた30年」の本質(その3)集団主義】

 『失敗の本質』(10月17日付けブログ)の❸:「集団主義」についても補足しておきたいと思います。なぜなら「異質性の排除」も重要ですが、さらに奥深いところで、この「集団主義」は「異質性の排除」と表裏一体の如く繋がっている、と考えるからです。

 「集団主義」とは、「個人主義」と対になる概念です。「個人よりも組織全体の考え方・方針を優先する」という考え方です。たとえば、個人が仮に意見を持っていてもあえては発言せず、またお互いの意見を尊重することもまれです。

 「集団主義」においては、集団で決めたことが絶対となります。あるいは「集団の雰囲気=空気」に従うことが必須となります。ここには「個人主義」「個人の意見」の入る余地は全くありません。これでは「心理的安全性」は低く、ミーティングを開いても、問題可決に繋がる意見を期待することはできないでしょう。

 環境変化の激しい昨今、上述の「集団主義」では組織は衰退していく、ことは間違いないでしょう。


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