【理念経営2.0:「働きがい」について(その3)フローを意識する】

 「改善活動」を通じて、「仕事能力」と「人間力」が成長し、「成果」を出す(=目標を達成する)ことで「働きがい」を得ることができます。その際、前提条件があります。

 改善活動の「成果目標」として、「挑戦目標」と「必達目標」を適切に設定することです。

「挑戦目標」の設定では、無理をしすぎないレベルであることが大切です。無理が続くと心理的に「不安」が生じるとともに、体力的にも長続きしないからです。

また「必達目標」の設定では、無理のない、普通に努力すれば達成できるレベルであることが重要です。このレベルより低い目標は「チャレンジ精神の不足」を意味します。メンバーは「退屈」を感じ、「無気力」に陥ってしまうこともあるでしょう。 

 改善活動において大切なことは、「最大の成果」を出しつつ「不安や退屈」を感じることなく、活動に集中できることです。この状態にあることを「フロー状態にある」といいます。(『フロー体験入門』(M・チクセントミハイ著・世界思想社)などが参考になります)

 フロー状態を常に意識することで、「着実な成果」が出せると共に、「仕事能力と人間力」の両方を「成長」させることができ、「働きがい」を得る(=幸福になる)ことができるのです。この考え方こそ、「仕事は決して辛いことではなく、『個人の幸福と組織の生産性を両立』させることができる」という「理念経営」思想を根底から支える「鍵」となるものです。


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