【理念経営2.0:「失われた30年」の本質(その5)プラン(計画)】
『3つの過剰』(10月20日付ブログ)の❶:プラン(計画)についてです。「プラン」とは、「マネジメントサイクル(PDCA)」の「P」、つまり計画のことです。
計画には「目標」が不可欠です。ただ「数値目標」の重視も行き過ぎると経営の活力を損なう、と言われています。
多くの企業が「PDCA」を大切にしているようですが、社会学者の佐藤郁哉氏によれば、「最近はPDCAではなくPdCaになった」、と言われているようです。「P」の計画と「C」の評価ばかり偏重され、「d」の実行と「a」のフィードバック(改善)に手が回らないということです。
「数値目標は現状維持の経営には役立つかもしれないが、改革はできない。欧米の科学的管理手法から発展したやり方は、感情などの人間的要素を排除しがちだ。計画や手順を優先させられると人は指示待ちになり、創意工夫をしなくなる」と、既述の野中郁二郎氏(一橋大学名誉教授)は述べています。
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