【理念経営2.0:「失われた30年」の本質(その6)アナリシス(分析)】

 『3つの過剰』(10月20日付ブログ)の❷:アナリシス(分析)について。

 昨今、日本は「分析過剰」になっている、とよく言われます。いくら分析をしても必ずしも新たな知識は生まれませんし、イノベーションも生まれません。

 野中氏は「考える前に、感じろ」と訴えています。そして今重要なのは、「知性」よりも「感性」であるということです。 ソニーグループの平井一夫氏(前会長は)は、「感動」というキーワードを含む「存在意義(パーパス)」を組織に浸透させることで、組織の復活で見事に成功しています。

 そこで本質的に重要なことは、個人に眠る思い(暗黙知)を集団で共有(=共感)するプロセスです。野中氏は「計画や数値ではなく、現実を生で感じて全身全霊で共感し、暗黙知を獲得するところから始まる。そして『新たな発想』が生まれ、『知的コンバット(戦闘)』も欠かせない」と訴えています。

 このあたりに「成功の本質があるのではないか」と私は考えています。


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