59)経営理念について(その9:経営指針➃;経営ルール)
みなさん、こんにちは!
きょうは、「経営ルール」です。
「経営コンセプト」が、日々の経営判断の基準であり、ガイドライン(方針であり指針)となります。
日々の経営判断において、この「経営コンセプト」を厳守し、決してブレないために、さらに「経営コンセプト」を具体化・細分化したものが「経営ルール」です。
個々のルールは、実証的データに裏付けされ、熟慮し洞察された結果でなければなりません。
内容としては、「やるべき項目」と「やってはならない項目」を列挙することになります。
シンプルな作成方法(例)を、以下、ご紹介します。(『ビジョナリーカンパニー➁』より引用)
【経営ルール作成方法】
❶あなたの会社が達成した成功例をリストアップする。
➋あなたの会社が経験した失敗例をリストアップする。
❸失敗例ではなく成功例と関係している具体的実践方法は何か。
❹成功例ではなく失敗例と関係している具体的実践方法は何か。
❺なぜ、これらの実践方法は有効なのか、検証してみる。
❻以上の実践方法に基づくと、どんな「経営ルール」が最高の成果をもたらすか、列挙してみる。構成するそれぞれの項目は、お互いに補強し合うように首尾一貫していなければならない。
最後に、「経営コンセプト」と「経営ルール」の事例をご紹介いたします。
LCC航空(格安航空会社)で、ビジネスモデルでも有名な、サウスウエスト航空(米国)のものです(『ビジョナリーカンパニー➁』より引用)。「経営コンセプト」と「経営ルール」のご理解がすすめば、と思います。
《事例:サウスウエスト航空》
【経営コンセプト】
活気あふれる低コスト航空会社として世界最高になり、
業界慣行に縛られない型破りな存在になる情熱をもって、
「機体一機当たり利益」を着実に伸ばしていく
【経営ルール】(一部抜粋)
➀2時間以内の近距離路線に徹する。
➁10~12年にわたって主力機として中型機ボーイング737を使い続ける。
➂航空機稼働率を高く維持する。ゲートターン(搭乗口で搭乗などにかかる時間)は迅速に、できれば10分以内にする。
➃機内食サービスは手がけない。
⑤家族と人間を感じさせるサービスとともに、楽しさを感じさせる雰囲気を維持する。等。
以上です。
これで、「経営指針」全体のご説明が終了しました。「経営マインド」、「経営コンセプト」、「経営ルール」を一塊としてご理解されると、より納得され、御社にも応用できるかと思います。
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