73)経営戦略について(その2:経営戦略の構成)
みなさん、こんにちは!
きょうは久しぶりの雨です。
「経営戦略」は、基本的に「ありたい姿」(What)と「展開戦略」(How)から成ることは、コラム72にてご説明しました。
この「ありたい姿」のことを、一般的には「ビジョン」という場合が多いのではないかと思います。
この「ありたい姿」(What)に、「経営目標」(売上や利益など)と「経営課題」(「経営目標」と「ありたい姿」を実現するための、解決すべき課題)を加え、セットにしたものを、私は「ビジョン」と呼ぶようにしています。
「中核戦略」とも呼んでいます。
もちろん、「ビジョン」の中心となる部分は、「ありたい姿」です。
いいかえれば、「ありたい姿」は、「狭義のビジョン」といえるでしょうか。
「経営目標」、「ありたい姿」、「経営課題」をセットにして、「中核戦略」とするには、大きくは、2つの理由があります。
1つは、この3つの要素は、互いに、密接にリンクすべきだからです。
つまり、「経営目標」が変われば、それを実現する「ありたい姿」は、もちろん変わるべきです。
また、「ありたい姿」が変われば、その実現のために解決すべき「経営課題」も変わります。
バラバラで、は、「経営目標」と「ありたい姿」の実現は不可能になります。
逆にいえば、「経営目標」の設定が、いかに重要であるか、ということです。
(この部分は、経営戦略の本質でもあるとおもえるので、次回、さらに掘り下げてみたいと思います。)
もう1つは、「経営課題」まで抽出し、具体化したものが、「ビジョン」に含まれるので、
「ビジョン」を実現していくための、基本方針や展開のための戦略(展開戦略)をロジカルに設定しやすくなるからです。
シームレスということでしょうか。
この展開戦略が策定されると、あとは、比較的容易に、「アクションプラン」といった、戦術策定の段階に入ることができます。
以上を簡単にまとめます。
「経営戦略」は、「ビジョン」と「展開戦略」とから成ります。
「ビジョン」は「経営目標」、「ありたい姿」、「経営課題」から成ります。
「ビジョン」と「展開戦略」、さらには、「アクションプラン」まで、ロジカルかつシームレスにつながります。
「ビジョン」は、「経営戦略」の最重要部分であり、まさに「中核戦略」といえます。
今日はここまでにしたいと思います。
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