68)最強のリーダーシップ(その4:最強のリーダーシップとは、「木鶏」&「如水」)

 みなさん、こんにちは!
きょうは、理念経営を担当するリーダーシップとして、最も理想的なコンセプトを学んでいきたいと思います。

「木鶏」と「如水(上善は水の如し)」を両立させることで最強のリーダーシップを発揮できるようになるのではないか、というのが私の考え方です。これを、以下、深堀して検証してみたいと思います。
(「木鶏」、「如水」については、コラム55~57、をご覧ください)


私の尊敬する師であり、メンターでもある方から、人生の生き方(生き様)として、
「鋼鉄(スティール)」のように、「強く」かつ「しなやかに」生きることの大切さを学んでいます。
この「スティールの例え」は、理念経営を担当するリーダーにも、当てはまるでしょう。
「経営マインド」の中核に、「経営理念」があるからです。(→コラム57)

先に、「経営理念」の核(本質)とは、「人」に例えて、一言でいえば、それは「志」と「生き方(生き様)」であると、私流にご説明してきました。(→コラム63~64)

「スティールの例え」を応用させていただくとするならば、「志」はもっと強く、「生き方」は、もっとしなやかにということができるのではないかと私は思います。

さて、ベストセラーである『ビジョナリー(理念)カンパニー②』にて、リーダーの能力(リーダーシップ)を、最下層のレベル1から、最上位のレベル5までの5段階で、示しています。
最高位の「レベル5のリーダーシップ」は、経営能力で最も優れ、会社を永続的成長に導いた実績をもつ、経営者のレベルに該当するようです。
米国では、GEのトップであったジャック・ウエルチなど、日本では、トヨタ自動車の創業者である、豊田喜一郎などがリストアップされています。(『ビジョナリーカンパニー②』ジェームス・コリンズ、『トヨタ経営システムの研究』日野三十四、など)

さて、この「レベル5のリーダーシップ」の要件として、相反するような2つのことが、あげられています。

①自社を偉大な企業にするために、必要なことはすべてやり遂げる、「不屈の精神や燃えるような情熱」を秘めている

個人としては、「控えめ」で「謙虚」である。

最初に、「木鶏」と「如水」の両立が、最強のリーダーシップ発揮の要件である、と、私なりに、持論を、提案させていただきました。

結果として、「スティールの例え」、経営理念の「志と生き方」、「レベル5のリーダーシップ」との間には、ほぼ一貫性があり、とくに大きな齟齬(食い違い)や矛盾はないといえそうです。

ゆえに、理念経営における最強のリーダーシップ、それは「木鶏」&「如水」である、といってもよいといえるでしょう。


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