56)経営理念について(その6:経営指針➀;3点セット)
皆さん、こんにちは!
今日は、「経営指針」についてです。これまでに、簡単にはご紹介してきましたが、実際に活用できるレベルになるよう、もう少し学んでいきたいと思います。
経営理念の3点セットとして、「基本理念(基本的で最重要な価値観)」、「あるべき理想の姿(存在意義/パーパス)」、「ミッション(使命)」の3つがあります。
この「経営理念」の三点セットに、「経営指針」と「行動指針」を加えたものも、私は広義で「経営理念」と呼んでいます。(→コラム52)
「経営指針」は、会社運営に対して直接的な責任をもつ、社長や経営幹部など(取締役会議や経営会議のメンバー)が守るべき「経営の羅針盤」とでもいえるものです。
日々の経営上の判断や意思決定をする際に、「基本理念」や「パーパス」、そして「ミッション」などが目指す「方向性」とずれないように、担保するためのものです。
私の知る限り、とくに日本では、この「経営指針」なるものを明文化している会社は記憶にありません。会社経営の独自の「ノウハウ」に属することなので、あえて明文化せず、暗黙の了解事項としているのかも知れませんが。
しかし、最近の日本においても、「経営の統廃合」や「役員人材の多様化」などが日常茶飯事になっていますので、私は明文化し、常に経営判断のチェックを、謙虚にしていくことが必須と考えています。その重要性は以下にも述べます。
「経営指針」は、「行動指針」とは、その機能が大きく異なります。
経営者にとっては、「経営のかじ取り役」という、組織全体の将来を左右する重い責任を背負うことになります。その際、経営理念の3点セット、とくに「北極星」とでもいえる、「パーパス」から、いささかの逸脱も決して許されないでしょう。
とくに現在のように、環境変化が激しく、先行き不透明な時代でこそ、この「経営指針」がその存在感を増しているように、私には思えます。「羅針盤」がないと、舵取りで方向性を誤る可能性が高くなるからです。
そういった「経営指針」ですが、やはり3点セットになっており、「経営マインド」、「経営判断基準&経営コンセプト」、「経営ルール」の3つで構成されています。
きっちりと理解納得されるよう、それぞれ順に、基本的考え方や内容を学んでいきたいと思います。
今日は、ここまでとさせていただきます。
次回以降も楽しみにしていてください。
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