54)経営理念について(その4:あるべき理想の姿の共有化について)
みなさん、こんにちは!
今日は「あるべき理想の姿(存在意義)」について、さらに考えてみます。
今日は「あるべき理想の姿(存在意義)」について、さらに考えてみます。
この「あるべき理想の姿(存在意義)」は、トップから第一線まで、企業経営に関わる全ての人々が、その実現を目指すべきものです。たとえて言えば、北極星のようなものであると思います。
北極星(存在意義)を目指す以上、「組織としての存在価値」が常に問われ続けることになります。関連会社や世間もそれをみているので、ブレたりするわけにはいきません。とくに経営陣は、大きな責任が伴うことを強く自覚しなければなりません。
「組織としての存在価値」が問われるだけでなく、そこでははたらく「人間としての生き方」も問われます。企業経営に携わるトップ、ミドルリーダー、そして、第一線の社員一人ひとりに至るまで、「自分はどうありたいか」、「いかに生きるべきか」といった、「人生観」や「価値観」や「信念」が問われます。職場で終日働くわけですから、当然といえば当然です。
このように、「自らの生き方や働き方を問いつつ、組織において仕事をする」とは、どういうことでしょうか。以下、その参考になりそうなことを下記します。(『共感経営』野中郁次郎/勝見明共著より引用。一部筆者が加筆修正)
《人間は「自らの生き方」を実践すると、そこに「物語り」(その人間が主人公のお話し)が生まれます。
一人ひとりが他のメンバーたちと相互に作用しながら、自己の物語りづくりを通じて、「組織の歴史を生み出していくという自覚を持つとき」、自己の思いや生き方の「価値観」と「組織の存在意義」が重なり合います。
そのことによって、それぞれの思いや価値観が組織のなかで「正当化」(自分の言動が道理にかなっている)されるのです。
そして、その思いや価値観が仕事のなかで実現し、成果に結びついたとき、自己の生き方の高次な意味が生まれるのです。》
「あるべき理想の姿(存在意義)」を全員で共有し、シェアすることにより、一人ひとりが
「働きがい」や「生きがい」がもてるようになる、といえるでしょう。
また、「あるべき理想の姿(存在意義)」の共有化を通じて、互いに「共感」(相手の立場に立てること)できるようになり、組織に強力な「一体感」がうまれることにもなります。
さすが北極星(存在意義)ですね。この北極星のことを、はやりの言葉でいえば「共通善」(コモングッド)ということになるでしょうか。
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