【理念経営2.0:理念経営担当者(経営トップ)の要件(その3ー❷)】

 理念経営担当者の要件(その3-❶)のつづきです。

③人々を束ねる「統括者」であり「事業の推進者」:組織として着実な成果を出すためには、組織内部の人々を束ね、統括しなければなりません。そのためには、❶基本能力と❷新規事業構築・拡大能力が不可欠です。今回は❷新規事業構築・拡大能力についてです。

 経営環境は日々激しく変化しています。事業にはライフサイクル、つまり寿命があります。しかも、環境変化は益々激しくなる一方なので、事業の寿命も短くなっています。        

 組織存続のためには、常に新規事業を構築し、拡大していかなければなりません。そのためには以下の3つの能力が必要と考えています。

●創造力(点):「現実には存在しないものを新たに生み出す」力、つまり「創造力」が必要です。具体的には、「新たなアイデア』を出し、「新構想づくり」までをする能力です。「クリエーター」の仕事でもあります。「新規事業構築・拡大」の流れといった視点で見れば、「点」と言えるでしょう。

●進化力(線):新たにつくられた「構想」を、「新ビジネスモデル」まで進化させ、興していく能力です。旧いものを「刷新」しながら「新たな事業」を構築します。まさに、「イノベーター」の仕事でもあります。「新規事業構築・拡大」の流れといった視点で見れば、「線」と言えるでしょう。

●拡大力(面):新規のビジネスモデルに対して、新規事業としてのマネジメント体制を整え(経営モデルづくり)、さらに事業として大きく拡大させていく能力です。「ビジネスリーダー」の仕事と言えるでしょう。「新規事業構築・拡大」の流れといった視点で見れば、「面」と言えるでしょう。

なお、「新規事業構築・拡大」に関心がある方は、拙著『理念経営入門・第5巻』に詳しいのでそちらをご参照ください。


(その4)につづく  

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