【理念経営2.0:益々高まる「理念経営」へのニーズ】
いままでは、儲けていれば企業としては生き残ることができていました。しかし今では、本当にその会社は「お客様にはもちろん、社会や環境にとってもいいこと」をしているのかが問われています。極論を言えば「いいことをしていない会社なら、社会には必要ない」と言われる時代になっています。
さまざまな場面で経営者には「理念経営」が要請されている、ということです。
『理念経営2.0』佐宗邦威(ダイヤモンド社)の中で、著者は、「理念経営」へのニーズとして「4つの文脈」があることを述べています。(以下、上述書籍より引用。若干補足修正しました)
⑴従業員から:自分のやっている仕事がどんなふうに社会の役に立っているのか(=存在意義やパーパス)を実感したい。
⑵株主から(上場している場合):事業には社会的に意義があり、長期的にリスクがないところを見たい。さらには、事業だけではなく、人への投資(人財確保・社内教育)なども重視したい。
⑶パートナー企業から:どうせなら、同じ世界を目指す企業と組んで、自社だけでは生み出せない価値をつくりたい。
⑷ユーザーから:社会にいいことをしている会社のプロダクト(商品・サービス)になら、多少のプレミアムを払ってもいい。
以上ですが、一見難しそうな項目ばかりです。しかし「経営理念」を組織に浸透させ、「理念経営」を実践している会社にとっては、それらのニーズに応えることは十分可能であると確信しています。
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