【理念経営2.0:理念経営担当者(経営トップ)の要件(その3ー❶)】
理念経営担当者の要件(その2)のつづきです。「4つの要件」の3番目の❶です。
③人々を束ねる「統括者」であり「事業の推進者」:組織として着実な成果を出すためには、組織内部の人々を束ね、統括しなければなりません。そのためには、❶基本能力と❷新規事業構築・拡大能力が不可欠です。今回は❶基本能力についてです。
日々の「基本業務」のマネジメントにおいて、私は以下の3つの「基本能力」が必要であると考えています。
●パワフル(エネルギッシュ)であること: 環境変化が激しく先の見通しが効きにくい昨今においては、組織の人々をけん引していくためのパワーや情熱は不可欠です。
●決断力があること: 環境変化が激しく、日常的に組織の存続にかかわる問題が発生するでしょう。ここぞという時に決断ができず、先延ばしばかりしているようでは、組織に未来はない、と断言できます。
●情(思いやり)と理(論理)のバランス力:「経営は論理である」とよく言われます。これは、重大な経営的決断をする場合には、その前提として、徹底した「論理」が大切であることを強調したものと思います。徹底した「論理」により、自分自身が「納得」し、「責任をとる覚悟」ができるからです。
しかし、ここで頭の切り替えが必要なのは、「人は決して理だけでは動かない。感情や心理で動く」ということが常であるからです。名経営者はそこをよく知っているようです。
人々を束ね、気持ちよく動いてもらうためには、「情」と「理」のバランス力をつけることが必要と思われます。
(その3ー❷)につづく
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