【理念経営2.0:経営理念と「渡り鳥の群れ」】
佐宗邦威氏による最新のベストセラー著作『理念経営2.0』の中で、氏は、現在のような価値観が多様化した経営組織にとって、「経営理念」(理念経営においては、企業理念と同意と考えています)の必要性・意味について「渡り鳥の群れ」に例えて説明しています。
経営理念の主要な構成要素として、「理想の姿」(北極星)である「あるべき姿」(ビジョン)、「使命(ミッション)、「活動指針」(バリュー)の3つがあります。
「渡り鳥の群れ」にとって、「あるべき姿」(ビジョン=自分たちは究極的にはどこを目指して進むのか? )は、「これからの行き先がわかっている感覚」(方向感覚)に該当するでしょう。
「活動指針」(バリュー=仲間と衝突せずによりよく協働くうえで、どんな基準を共有しておくべきか?)は、「周囲の鳥に対して適切な距離を取る感覚」(距離感覚)に該当するでしょう。
「使命」(ミッション=自分たちの中心的な活動はなにか?」は、「自分たちの群れの中心に向かう感覚」(中心感覚)に該当するでしょう。
「経営理念の必要性」が、改めて深く理解・納得できるのではないでしょうか。ちなみに、こういった比喩のことを「アナロジー」(類推)と言い、コンサルティングの世界ではしばしば活用される有効なスキルの1つです。「職場」を「猿山」に例えること、「経営システム」を「人体=生命体」に例えることなど多くがあります。仕事の場でぜひ活用してみてください。創造的なアイデアや気づきが得られることと思います。
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