【理念経営2.0:「中小企業」と「小規模企業」(その2)】
コロナ禍(21年、22年)では、政府の手厚い資金支援(ゼロゼロ融資)により、中小企業の倒産件数は抑えられていました。ここにきて、支援の期限切れとともに、物価高・人手不足も重なり、中小企業の倒産件数が急増しています。中小企業といっても、実際は「小規模企業」がほとんどです。返済猶予期間が終わり、返済が本格化する時期はこれからで、今後も高水準の倒産件数が続くとみられています。
大企業にくらべ中小企業は、資金も人材も不足しています。このまま淘汰の波に飲み込まれないようにするためには、政府の援助に過度に頼ることなく、自力で経営改善をする覚悟が必須と思います。
規模が小さな企業ほど、経営トップの能力・リーダーシップが重要と言われています。資金繰りなどのスキルや経営能力の増強はもちろんながら、同時に長期的視点も忘れず、「徳や人望」をみがき、「理念経営をベースとする全員一丸経営、燃える集団づくり」を目指すことが、この波に淘汰されずにサバイバルするための必須条件であると考えています。
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