【理念経営2.0:「徳ある」リーダーのイメージ(その3)「上善は水の如し」について】

 今回も、「徳ある」リーダーのイメージにフィットするものを、中国故事からもう1つ紹介します。「上善は水の如し」です。

 周りの人々に「思いやり」と「謙虚さ」があり、さらに「寛容性」がある、といったイメージを象徴するものとして、しばしば「水」にたとえられることがあります。中国古典『老子』にある「上善は水の如し」は有名で、ご存知の方も多いことでしょう。ここで「上善」とは、「人として目指すべき最善の境地」といった意味でしょうか。

 落ち葉が積もった山奥を、散策しているときにふと見つけた湧き水をイメージしてみてください。山奥で湧き出た水が、他の湧水と合流しながら徐々に成長していく「水」の「在りよう」を思い描くことができるでしょう。

 言うまでもなく水は、人間はもちろん、全ての生物・地球環境といったあらゆるものにとっての生命線(ライフライン)です。それだけ役に立っている存在です。それほど偉大な存在でありながら決して誇ったりしません。

 それだけのポテンシャルがありながら、湧き出たばかりの水は「枯れ落ちた木の葉」を馬鹿にすることなく、ひたすら低い所へ低い所へと流れていきます。水には「思いやり」があり「謙虚さ」があると言えそうです。


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