【理念経営2.0:「徳ある」リーダーのイメージ(その2)「木鶏(もっけい)」について】
「徳ある」リーダーとして、歴史上の人物では、明治維新で活躍した西郷隆盛や、日露戦争の日本海海戦における東郷平八郎が該当するかもしれません。(11月3日付ブログ)
今回は、中国故事からそれらのイメージにフィットするものを紹介します。 「木鶏(もっけい)」です。
品格ある「内面の輝き」、パワフルな「感化力」「存在感」があるといったイメージを象徴するものです。「木鶏」とは、『荘子』という書籍に収められている、故事に由来する言葉です。「木彫りの鶏のように全く動じない、闘鶏における最強の状態をさす」という意味があるようです。
昭和の名横綱、双葉山の座右の銘としても有名です。相撲であったなら、どうでしょう。双葉山は、大記録の69連勝が目の前にありましたが、前頭3枚目の安芸の海に敗れました。そのあと、「我、未だ木鶏足りえず」という名言を残しております。
「心技体」とは、スポーツや仕事などでもよく言われます。自分の能力をフルに発揮するためには、体力、技(スキル)、そして心(人間力)の3つが揃っていることの大切さを言っています。上述の双葉山の言葉には、「心で負けた」という反省が込められているのではないかと、私は推測しています。
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