【理念経営2.0:適材適所⑤】
「ポジティブ(前向き)な心境」の効用
ポジティブな心境(=感情)の主なものとして、下記の10の心境(感情)があると言われています。(『3:1の法則』バーバラ・フレドリクソン「日本実業出版社」より)
愛 喜び 希望 感謝 畏敬 安らぎ 興味 誇り 愉快 鼓舞
この中で、愛が一番大事とされています。
これらの「ポジティブな心境」の効用の1つ目として、私たちに「新たな視点」をもたらしてくれるのです。また「精神の働き」を拡げ、「視野」を拡大する働きがあります。つまり、「創造性」を喚起してくれるのです。(これを「拡張効果」と呼びます)
2つ目として、「ポジティブな心境」を経験するうちに、「身体的リソース」「精神的リソース」「心理的リソース」「社会的リソース」など、さまざまなリソースが形成されます。つまり、私たちを「成長」させてくれるのです。(これを「形成効果」と呼びます。上述の「拡張効果」と合わせ、フレドリクソンの「拡張-形成理論」と呼ばれています)
ここで、「リソース」とは「人が自分の中に蓄えている能力やエネルギー」のことです。何かの試練、逆境、新しい機会に出会ったとき、人はそのリソースを引き出して使うことができるのです。上述の各リソースの主な成長内容を下記します。
❶「身体的リソース」の増加:より健康になる ❷「精神的リソース」の増加:現在の状況に深く集中でき、これから起きることを楽しみにすることができるようになる。 ❸「心理的リソース」の増加:自分自身を受け入れ、人生に意味を見いだすようになる。 ❹「社会的リソース」の増加:信頼に満ちた深い人間関係を築き、相手からの支えを感じるようになる。
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