81)「ビジョン」について(その1:「ビジョン」=「ありたい姿」=「ビジネスモデル」)
みなさん、こんにちは!
ここまでで、「経営戦略」は「ビジョン」と「展開戦略」から成ることを述べました。ま
た、「ビジョン」は、「経営目標」、「ありたい姿」、「経営課題」から成ることも、すで
に述べて来ました。ここからは、「ビジョン」のコアに当たる、「ありたい姿」について、
述べていきます。狭義の「ビジョン」であり、一般の呼び方でもあり、以降「ビジョン」と
呼ぶことにします。
「ビジョン」の中核は、「顧客」と「提供価値」の組み合わせの選択にあります。いわゆ
る、「ポジショニング」という戦略です。「ポジショニング」は「差別化」のことでもあり
ます。差別化により、一定の競争優位性のレベルが決まりますので、当然ながら、最重要の
コアの部分になります。しかし、「ポジショニング」だけでは、競合他社に、比較的容易
に模倣されてしまいます。目に見えるからでしょう。これでは、持続的な競争優位は得られ
ません。そこで、「ポジショニング」である「顧客と提供価値」を支える、目に見えにくい
部分、「経営資源」やその「使い方」といった、いわゆる「しくみ」が不可欠となってくる
のです。
もちろん、模倣を回避するのみならず、戦略を効果的に実現し、有効に機能させる上でも、
この「仕組み」とのセットは重要です。
一般に、このセットのことを、「ビジネスモデル」と呼んでいます。
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