【理念経営2.0:「VE」型戦略④】
ブルーオーシャン戦略の懸念点
「ブルーオーシャン戦略」は、「VE型戦略」に比べて一気に「飛び地」にジャンプするため、その発想や実践段階において、具現化の難易度が高くなるでしょう。
実はもう一つ懸念点があります。「ブルーオーシャン戦略」は、いったん成功しても「いつまでも安泰ではない」ということです。競合が「ブルーオーシャン戦略」の「急所」を見抜くことは、「VE型戦略」に比較してそれほど困難なことではないからです。たとえば「サウスウエスト航空」「QBハウス(理髪店)」などの事例を観ればあきらかです。
「VE型戦略」は、「差別化」と「低コスト化」を段階的に改善を進めるため、そのプロセスで蓄積されるノウハウは決して少なくはないと思います。一方、「ブルーオーシャン戦略」は発想がシンプルであるだけに、また改善プロセスで蓄積されるノウハウも少なくなりがちであり、得られる「ビジネスモデル」もそれだけまねしやすくなるということです。
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