【理念経営2.0:「VE」型戦略③】

  3つのオーシャンの位置関係

 「差別化(機能・感性)」と、「低コスト化」の2つの軸よりなる「座標平面」を考えます。「差別化」と「低コスト」が同時に進むと、「右斜め方向」に進むことになります。

 また、事業領域(3つのオーシャン)を「正方形」で表現します。現状の事業領域(レッドオーシャン)を、両座標軸と原点を共有する位置にあるとします。

 その場合は、「パープルオーシャン」は、「レッドオーシャン」と右斜め方向で、1点を共有し隣接しています。さらに「ブルーオーシャン」は、「パープルオーシャン」と同様に隣接しています。

 つまり、「現状の事業領域」(レッドオーシャン)からみて、「ブルーオーシャン」は、完全に「飛び地」に位置します。

 一般に言う「ブルーオーシャン戦略」は、「現状の事業領域」(レッドオーシャン)から「飛び地」である「事業領域」(ブルーオーシャン)を一気に目指そうとする戦略です。

 一方、「VE型戦略」では、「差別化」と「低コスト化」を交互に進め、「パープルオーシャン」を経て、同様にすすめ「ブルーオーシャン」に到達します。決して斜め方向に一気には進むことはしません。なので確実に改善されるのです。

 要するに、「ブルーオーシャン戦略」は「飛び地」に一気に進めようとするので、それだけに「難易度」が高まると言えるでしょう。(つづく)


<TOPページへ> 



 

 

コメント

このブログの人気の投稿

【理念経営2.0:レジリエンス④】

18)パープルオーシャン戦略

【理念経営2.0:全員一丸経営】