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【理念経営2.0:「ニッチ」型戦略⑤】

    「ニッチ」型戦略の「生き延びる道」   競争環境が激変しても確かな「生き延びる道」はあります。  以下の2つがあります。 ❶「棲み分けした分野」での、 徹底的な「深掘り」 :「唯一無二」型戦略(=「オンリーワン戦略」)との融合です。  ❷「マルチ・ニッチ戦略」:競争を避ける 「棲み分け市場」を複数有し、多角化 することです。仮に1つの製品寿命が終了したとしても、他の製品があるので生き延びることができるのです。 <TOPページへ>  https://rickrinen.blogspot.com/  

【理念経営2.0:「ニッチ」型戦略④】

 「ニッチ」型戦略の懸念点  昨今の「競争環境激変」の中で、 「棲み分けした特定事業」が必ずしも長期的に安泰ではない ことに注意が必要です。  なぜならば、競争環境の激変により、 「製品のライフサイクル」が短縮化 される方向にあるからです。 <TOPページへ>  https://rickrinen.blogspot.com/

【理念経営2.0:「ニッチ」型戦略③】

   「ニッチ型」戦略の分類   「参入障壁」を高める ためには、 「質的限定」 (必要な経営資源が非常に特殊)と 「量的限定」 (市場規模が小さすぎ採算がとれず)の2つの要素(軸)があります。 「 ニッチ型」戦略は、2つの要素(軸)で「4つのタイプ」に分類できます。 「個々の戦略」について関心のある方には『競争しない競争戦略』山田英夫(日本経済新聞出版)をお勧めします。 <TOPページへ>  https://rickrinen.blogspot.com/

【理念経営2.0:「ニッチ」型戦略②】

   「ニッチ型戦略」の注意点   「売上げ規模」「利益」を大きくすることよりも 「利益率」を重視 します。  下手(へた)に 欲を出し 単に「売上げ規模」「利益」を大きくするだけでは、 他社の参入 を回避できず戦略は失敗すると言われています。 <TOPページへ>  https://rickrinen.blogspot.com/

【理念経営2.0:「ニッチ」型戦略①】

   「ニッチ型戦略」とは   「ニッチ」とは「より小規模で特定化されたセグメント(区分)」のことです。「ニッチ型戦略」とは、一言で言えば「競合他社との直接的な競合を回避し、棲み分けした特定市場に資源を集中し利益を着実に上げていく」戦略のことです。 <TOPページへ>  https://rickrinen.blogspot.com/

【理念経営2.0:手堅い基本戦略】

   手堅い基本戦略 「筋肉質経営(勤・倹・譲)」つまり「贅肉のない引き締まった経営体質」を前提とする「手堅い基本戦略」を考えます。  「手堅い」の意味は、「独立不羈(どくりつふき)」であることです。「他人の力に頼らずに、他人に影響されず、他から束縛されずに、自らの強い信念のもとに行動する」ことです。 <TOPページへ>  https://rickrinen.blogspot.com/

【理念経営2.0:理念経営2.0:VE活動⑤】

  トヨタでは、驚く方も多いかも知れませんが、自動車事業本体の 利益のおよそ8割 をこのVE活動で創出していると言われています。  要するに、VE活動は、難易度は決して低くはありませんが、 利益創出には絶大の効果 があるということです。  中小企業としては、まずは 現状と同じ機能のものをより安いコストで提供 できることを狙い、 無難に手堅く取り組む ことが大切であると思います。 <TOPページへ>  https://rickrinen.blogspot.com/

【理念経営2.0:理念経営2.0:VE活動④】

    VEの具体的な活動方法    具体的な活動方法としては、まず製品やサービスの「コスト」と「機能」を研究します。 必要に応じて図面や仕様書の基本スペックを変更(「機能」をレベルアップ)します。  一方、「製造方法の改善」「発注先の変更」などを行いコストを低減します。  一般に活動内容が多岐にわたるため組織的な活動(プロジェクトなど)が不可欠となります。 <TOPページへ>  https://rickrinen.blogspot.com/  

【理念経営2.0:理念経営2.0:VE活動③】

   VEの基本式   「VE活動」とは、「顧客が求める必要な『機能』を最小の『コスト』で提供する」ことです。  「VE」の目的は、「顧客満足度」の向上です。つまり、「顧客価値」の向上です。顧客の満足の度合い(顧客満足度)は下記の式で表すことができます。        V=F÷C  ここで、   V:Value(顧客価値)=顧客満足の度合い(顧客満足度)   F:Function(機能)=顧客が得た効用の大きさ   C:Cost(コスト)=顧客が支払った費用の大きさ    <TOPページへ>  https://rickrinen.blogspot.com/  

【理念経営2.0:理念経営2.0:VE活動②】

  「VE活動」とは  「 VE活動」とは、「顧客が求める必要な『機能』を最小の『コスト』で提供する」ことです。  ちなみに、「VE」とは、「Value Engineering」の省略形で、日本語で「価値工学」のことです。 <TOPページへ>  https://rickrinen.blogspot.com/

【理念経営2.0:理念経営2.0:VE活動①】

   VE活動について   「VE活動」は、製品の「基本仕様変更」を伴う、つまり「現場主体の活動」ではなく、開発・設計といった「技術部門が主体」となる活動です。  現場主体の活動と異なり、通常は関連部署が多くなること、期間も長期化することが多い傾向もあり、「プロジェクトチーム」による活動が基本となります。(つづく) <TOPページへ>  https://rickrinen.blogspot.com/

【理念経営2.0:理念経営2.0:トータルリードタイム短縮活動⑥】

 「トータル・リードタイム」短縮活動の効果 「トータル・リードタイム」短縮活動で得られる主な効果、5点を下記します。 ①「不良率低減」「設備故障低減」などの改善が進み、「トータル・リードタイム」を短縮できる。                                             ②受注から納品までの各工程にある「在庫量」(部品・材料・仕掛品・完成品など)を低減することで、「トータル・リードタイム」を短縮できる。                             ③各工程にある在庫量を低減でき、その分「キャッシュフロー」(「現金預金」の流れ)が増加するので、経営の安定化に繋がる。                               ④「受注から納品までの時間短縮」により、他社との受注競争で優位性が高まる。                  ⑤「新製品」「新規事業」などの「開発フロー(仕事の流れ)」のトータル・リードタイム短縮活動により、「開発スピード」が高まり、他社より競争優位に立つことができる。  これまでに「トータル・リードタイム短縮活動」について説明しました。この考え方は、企画・製品開発・設計業務・生産活動・営業活動・管理業務など、 組織のあらゆる業務に活用できる、大変な「優れもの」 です。是非ご活用されること、お勧めします。 <TOPページへ>  https://rickrinen.blogspot.com/

【理念経営2.0:トータルリードタイム短縮活動⑤】

   「トータルリードタイム」とは  「受注から納品までの各工程のリードタイムの総計」 を、私は「トータル・リードタイム」と呼んでいます。  「トータル・リードタイム」には、「各工程でのムダ」が含まれます。  「トータル・リードタイム短縮活動」では、まずは「リードタイムが最大の工程」に着目し、1つづつムダを削減していきます。(つづく) <TOPページへ>  https://rickrinen.blogspot.com/  

【理念経営2.0:トータルリードタイム短縮活動④】

  「 リードタイム」は変動する   「リードタイム」は、「加工不良」「設備故障」「作業のムダ」「在庫過多」などのムダの発生により長くなります。 「リードタイム」短縮活動により、そういったムダを見つけ、少しづつ削除しなければなりません。 <TOPページへ>  https://rickrinen.blogspot.com/

【理念経営2.0:トータルリードタイム短縮活動③】

   「在庫滞留時間」について   次工程で「手待ち」(前工程からモノが流れてこないので作業ができないこと)が発生しない限り、在庫は少なくできます。  しかし、実際には「手待ち」を恐れ、在庫は過剰に持つ傾向にあります。在庫は基本的には何ら付加価値を生まないのでムダです。 <TOPページへ>  https://rickrinen.blogspot.com/

【理念経営2.0:トータルリードタイム短縮活動②】

 加工時間について   リードタイムを決めておいても、実際には加工不良があり、設備が故障することもあります。また作業者により作業効率が低下することもあるでしょう。  つまりムダが発生します。ムダの発生により、基本的には1個あたりの加工時間は長くなります。 <TOPページへ>  https://rickrinen.blogspot.com/    

【理念経営2.0:トータルリードタイム短縮活動①】

   リードタイムとは 「リードタイム」とは、モノ(サービスも含む)の加工が始まり、次の工程(プロセス)に引き取られるまでの時間のことです。  たとえば、ある生産ラインの担当工程で、作業者Aが加工をしているとします。始めてから完成するまでの時間を1分とします。  1個できたらそのたびごとに、そばにある台車(車輪がついている台)に置きます。台車に12個たまったら、運搬専任者がその台車ごと、次工程(作業者B)に引き渡します。  この場合の リードタイム は、【 加工時間: 1分 】と【台車(モノが12個)の滞留時間: 12分 】を合計して【 13分 】となります。 <TOPページへ>  https://rickrinen.blogspot.com/  

【理念経営2.0:7つのムダ】

   7つのムダ    生産現場(付加価値を生む場)においては、必ず多くのムダがあります。  ムダとは、「付加価値を生まないモノや作業」のことです。  ムダには以下の「7つのムダ」があります。現場改善の体系的な視点となるものです。 ❶ 加工のムダ :加工のプロセスそのものの中に含まれるムダ。(付加価値を生まない部分、効率が悪い部分など) 必要以上に(図面の指示範囲を超えている)、精度を高く仕上げることなど。いわゆる「オーバースペック」。 ❷ 在庫のムダ :必要以上の在庫。(不良在庫も含む) ❸ 造りすぎのムダ :必要以上にモノを造りすぎること。 ❹ 手待ちのムダ :前工程からモノや材料が得られず、作業が中断して待ち時間が発生する。 ❺ 動作のムダ :目的に合致しない、価値を生まない動作。 ❻運搬のムダ :「運搬」は付加価値を生みません。 ❼ 不良をつくるムダ :不良品をつくることで発生する時間(目標の生産高に寄与しない)。また、それを手直しする時間も含まれます。  なお、「7つのムダ」は、単に「モノやサービスをつくる生産現場」のみならず、「オフィスでの事務仕事」にも応用できます。詳しくは、『5ゲン主義・ムダ取りの実践』古畑智三(日科技連)などが参考になるでしょう。 <TOPページへ>  https://rickrinen.blogspot.com/

【理念経営2.0:「生産性向上」主な取り組み課題(メーカーの場合)③】

  作業効率の向上(Q・C・D・S・M・E・H)    とくに 労働集約的な職場 (人間の手による仕事が多い)では、 「7つのムダ」 の観点から、ムダな作業・動作を徹底して削除しなければなりません。  「7つのムダ」については次回紹介します。  ちなみに、作業効率の向上としては、以下の項目全てに対して直接・間接の効果が期待できます。 Q:Quality(品質)                                              C:Cost(コスト)                                               D:Delivery(納期・スピード)                                  S:Safety(安全)                                                   M:Morale(士気)                                             E:Environment(環境)                                                H:Health(健康)       <TOPページへ>  https://rickrinen.blogspot.com/

【理念経営2.0:「生産性向上」主な取り組み課題(メーカーの場合)②】

  設備稼働率の向上(C・D)   設備を適切に「メンテナンス」(給油や点検などの保全活動)をすることで、設備の 故障時間を低減 して、 正常に生産できる時間を増やす ことです。  故障時間を低減するためには、故障の真の原因を、「5回のなぜ?」により把握し、故障の再発を防止することが必須です。 <TOPページへ>  https://rickrinen.blogspot.com/  

【理念経営2.0:「生産性向上」主な取り組み課題(メーカーの場合)①】

  不良率の低減(Q・C・D)  成果物の「歩留まり」を向上することです。 「歩留まり」とは、「ある品目を製造した際に、その中に含まれる良品の割合のこと」です。  つまり「歩留まり」を向上させるためには、不良品の割合、つまり不良率を低減しなければなりません。  不良率を低減するためには、不良発生の真の原因を、「5回のなぜ?」により把握し、不良の再発を防止することが必須です。  ちなみに「不良率の低減」は、生産の評価要素「QCD」の向上に貢献します。 <TOPページへ>  https://rickrinen.blogspot.com/       

【理念経営2.0:「生産性向上」活動⑤】

   原因(真因・本質)の把握と対策   抽出した問題点が関連する工程を「対象工程」としましょう。複数となる場合もあります。  対象工程の「5M」(Man、Machine、Material、Method、Mesurment)を視点(切り口)として、「問題点」が関連すると思われる5Mの要素を選び、それを入り口として、「5回のなぜ?」により真の原因・本質を把握し、対策をします。 <TOPページへ>  https://rickrinen.blogspot.com/

【理念経営2.0:「生産性向上」活動④】

   プロセスの5M   抽出した 問題点の原因を 体系的にもれなく把握 する ためには、「工程(プロセス)の5M」を活用できます。   どのような工程(プロセス)も 基本的には、以下に示す「5つの要素」(5M)から成ります。 ●誰が: M an(People・人)                                           ●何を使って: M achine(設備・工具・ツール)、 M aterial(材料・部品・資料・データ)       ●どのように: M ethod(方法)                                          ●どれくらい: M easurment(成果の計測)  上記の「5つのM」のことを「5M」と言います。記憶しておくと必ず役立つことと思います。 <TOPページへ>  https://rickrinen.blogspot.com/    

【理念経営2.0:「生産性向上」活動③】

   「 生産の評価要素」QCDSMEH   ものやサービスの生産を評価するには 「QCDSMEH」を視点にする と良いでしょう。 Q:Quality(品質)                                            C:Cost(コスト)                                               D:Delivery(納期・スピード)                                  S:Safety(安全)                                                   M:Morale(士気)                                             E:Environment(環境)                                                H:Health(健康)                                           生産現場を以上の視点で俯瞰し、問題点がある場合には至急調査し、真因や本質を明らかにします。そして必要な処置・再発防止・改善 をしなければなりません。 <TOPページへ>  https://rickrinen.blogspot.com/                                                            

【理念経営2.0:「生産性向上」活動②】

   問題点の抽出   組織の 業務フロー 、たとえばメーカーであれば「受注から企画・開発・技術・製造・納品まで」の 流れを俯瞰 します。  そして、 生産性向上の障害(問題点)を抽出 します。(つづく) <TOPページへ>  https://rickrinen.blogspot.com/  

【理念経営2.0:トータルリードタイム短縮活動】

   「生産性向上」活動   生産性とは、 「経営資源の投入量(インプット)に対する成果物(アウトプット)の比率」 のことを言います。モノやサービスの生産のみならず、「知的」成果物を創出する活動も含みます。  この比率を高めることが「生産性向上活動」です。(つづく) <TOPページへ>  https://rickrinen.blogspot.com/  

【理念経営2.0:「5S改善」活動】

  「5S改善」活動  基本中の基本です。 「5S改善活動」とは私の造語です。「5S」(環境整備)と「改善活動」からなります。      職場で「5S」をすることで、視認性が向上し問題点が見えてきます。そして「問題点」の本質・真因を把握することで改善ができる、ということです。  詳しくは、拙著『理念経営入門(第4巻)』第3章をご参照ください。 <TOPページへ>  https://rickrinen.blogspot.com/

【理念経営2.0:ムダ削減の「4つの活動」】

  ムダ削減の「4つの活動」   ムダを削減し着実に利益を出すための活動として、私は以下の「4つの活動」を推奨します。 ❶「5S改善」活動                                                  ❷生産性向上活動                                             ❸「トータル・リードタイム」短縮活動                                      ❹VE活動 いずれもトヨタでは基本としているものばかりです。もちろん私も、クライアント様で機会があるときには必ず実践しています。 (つづく) <TOPページへ>  https://rickrinen.blogspot.com/

【理念経営2.0:筋肉質経営で着実に利益を出す】

   筋肉質経営で着実に利益を出す  「売上目標」を達成するだけではなく、同時に「原価低減目標」を達成することで「目標利益」を確保することができます。  メーカーであれば「製造原価」の低減活動をします。既存製品の部品・材料費、加工費などを削減します。  とくに経営の安定化を目指す段階では、 「利益を着実に出す」 ことが何よりも重要です。そのためには 徹底的にムダ(付加価値を生まないもの)を削減 することです。 <TOPページへ>  https://rickrinen.blogspot.com/

【理念経営2.0:筋肉質経営⑤】

  筋肉質経営⑤:「 勤・倹・譲」のまとめ  「勤・倹・譲」思想を軸とした「経営スタイル」のことを、私は 「筋肉質経営」 と呼んでいます。   贅肉のない引き締まった経営体質を目指すことで、着実に利益を出し成長することが可能となる のです。  「勤・倹・譲」思想について詳しくは拙著『理念経営の基本(下)』第5章をご参照ください。(了) <TOPページへ>  https://rickrinen.blogspot.com/