88)「ビジョン」について(その7:経営目標の設定 三方よしの精神)
みなさん、こんにちは!
経営目標の設定ついて、「背伸びして、手を伸ばして触れることのできる」レベルがよい、
といった論点で、すでに述べました(→コラム74)
それは、決して安易に妥協するといった意味ではありません。
「非現実な目標を設定することからスタートし、現実のレベルから遊離することなく、ギリ
ギリの可能性を残した目標を設定する」といった意味です。
「売り上げ」や「利益」など、「顧客に直結」する場合の目標設定は、さらに、別の「観
点」が求められます。
「日本的経営の代名詞」にもなっている、「三方よし」の精神です。「自分よし、相手よ
し、世間よし」のことです。「自分よし」とは、「自分の利益を得る」ということです。
「相手よし」とは、「客あるいは取引相手も利益を得る」ということです。そして自分と取
引相手がともに利益を得れば、それが広がりを持って、「世の中全体が得をする」と言うこ
とになるわけです。つまり、「皆が豊かに幸福になる」ということです。しかし「自分の利
益を重視し、相手の利益を軽視する」場合は、自分はよくても、相手の商売は長続きしませ
ん。相手は離れていくでしょう。結果、自分の利益も減っていくことは明らかです。社会へ
の広がりも期待できません。
私は、「理念経営」として、この「三方よし」の精神は必須であると考えています。
いずれにしても、「売り上げ」や「利益」などの目標設定に際しては、こういった「三方よ
し」の精神を忘れないようにしたいと思います。
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