26)理念経営の本質-その3:創造性にあふれたカルチャーをつくる
皆さん、こんにちは! 朝は結構涼しくなりました。お互い風邪には注意しましょう! 理念経営の重点テーマを取り上げています。3本の柱がありまして、今日は2本目の柱です。 「創造性にあふれたカルチャーをつくる」です。1本目の柱が、「理念ベース(人間性尊重の哲学)のマネジメント」です。しかし、トップだけが理解・納得していても、会社組織は、全員が受け身で、言われたことしかやらないようでは、会社としての成果はあまり出ません。 理念経営では、共有化する理想(あるべき姿)にむけ、自律的に、社員自らがリーダーシップを発揮して、課題解決に向け、創造的な活動をして知恵を出し、成果を出していくことが大切と考えています。 やはり、経営トップは、熱く「理想の姿」を語り続けることが不可欠です。理念浸透には種々のやり方はありますが、根本的には、トップのこういった姿勢が最重要です。 日々の仕事は、トップと仲間、組織の仲間、チームの仲間との間で、相互のコミュニケーションを通じ、情報交換しながら、日々、課題解決に向け活動しています。やがて共感しあう仲間となり、いわゆる「場」ができてきます。 「場」とは相互に情報交換し合う、コミュニケーションの場を言います。こういった「場」は、会社組織のいたるところで芽生え成長していきます。これらは、個性ある活動をしていても、トップの発信し続ける「理想の姿への熱い思い」で、やがてつながってくるものと思われます。 「人間とは共感するものである」、とも言われています。共感とは「愛」である、と表現されることもあります。共感はまた、「利他」の思いも醸成するようです。 トップと社員、社員どうしの間で共感を通じて、目には見えませんが、やがてそれが会社全体としてまとまり、それがいわゆる「カルチャー」になると私は考えています。 私の描く、理念経営の「あるべき姿」では、「創造性あふれたカルチャーをつくる」ことを目指しています。そうして(カルチャーが醸成されて)初めて、従業員は、マイクロマネジメントされなくても、自律的に働き、仲間どうしで思いやり、助け合い、働き甲斐がえられ、顧客も喜び、社会も喜ぶことが可能となります。 理念経営を一言でいいますと、「三方良し」の経営と言えるでしょう「売ってよし(社員)、買って良し(お客様)、世間良し(社会)」です。理念経営の目指す「あるべき姿」の究...